毛づくろいをしていたしづくが急に立ち上がり、網戸へ駆け寄った。ふと、そちらへ目を向けると、シマシマでモフモフのシッポがゆらり。室内の灯りに照らされたその顔は、ちょっとポッチャリなアライグマ。
網戸越しから、しづくが威嚇のような、なんとも奇妙な鳴き声を出すと、アライグマはゆっくりと退散。その後もウチの番猫が追い払った先へにらみを利かす。
今まで、軒先に置き忘れたお皿のキャットフードを食べてたのは、野良ニャンコ達だけではなく、アライグマ、お前もか! ガッツリ餌付けしちゃうと、ご近所から苦情が出るかな。でも、あの顔、たまらなく可愛いかった。